中山国交相辞任と閣僚の資質
中山成彬国土交通省が、日教組や成田空港拡張反対派に対する発言の責任を取って、辞任する意向を固めた。24日に就任し、在任5日間は、1988年、竹下内閣の長谷川峻法相の4日間に次ぐスピード辞任だ。
日教組発言の是非については、賛否両論があろう。自民党の保守派にしてみれば、中山氏の発言は至極当然といえるかもしれない。しかし、中山氏が閣僚の資質を欠いていたという点では異論があるまい。
自民党の肩を持つわけではないが、近く総選挙が行われるだろうみられ、与党の結束が何よりも大切な切迫した状況下、批判や反発を招くことを承知の上で発言したことは、軽率のそしりを免れない。麻生内閣が、福田康夫首相の下では総選挙を戦えないとの与党内の声を背景に誕生したことを考えれば、いったいこの人は、どういう意識で閣僚になったのだろうかという疑問がぬぐい去れない。おそらく、与党の多くの議員がそう感じているに違いない。
同時に、麻生太郎首相の任命責任も免れるものではないだろう。
中山氏は自分や妻子が官僚出身、あるいは現職官僚であることを理由に、行政改革担当相への就任要請を断ったという。その程度の感覚の持ち主が、閣僚になろうという気が知れないし、それを登用する気も知れない。国政を担うことの重要性を、首相や中山氏が理解していなかったとしか思えない。
もちろん、日教組の過去や現在の言動がすべて正しいというつもりもない。しかし、そうしたことを勘案しても、中山氏の確信犯的は問題発言の連発は、とうてい理解ができない。その程度の議員しか、閣僚候補はいなかったのだろうか。もし、いなかったとしたら、自民党の劣化、ここに極まれりとしか言いようがない。
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